Volkswagen × The North Face

早起きは三文の徳

The Early Bird Catches the Worm

Black silhouette of a person holding a heart-shaped balloon.

Volkswagen × The North Face

早起きは三文の徳

Brand Storytelling/Cinematic Humanity

企画・構成設計/取材/演出/撮影ディレクション/編集監修/カラー最終判断
山と街、人の営みの循環を追い、自動車ブランドの思想を生活の実感に接続したドキュメンタリーフィルム。

① PREMISE | 前提の設計

グローバルな自動車メーカーがサスティナビリティを語るとき、技術仕様や数値目標に着地しがちになる。求められたのは、フォルクスワーゲンの掲げる思想を、野沢温泉村という特定のコミュニティに根ざした「暮らしの循環」として再定義し、生活者の実感に接続することが求められた。地方のコミュニティに残る「暮らしの循環」を媒介にすることで、ブランドの未来像を抽象論ではなく体験として提示する構造が必要だった。

大企業の「思想」を語ろうとすると、映像は説明になる。それを避けるには、ブランドの主語ではなく、地域の文脈に身体ごと入っていくしかない。野沢温泉村の暮らしと、サスティナビリティという概念が重なる瞬間を、説明せず、ただ見せる。それが、この映像の設計の前提だった。

② STRUCTURE | 演出・構造の設計

序盤をあえてポップで軽やかに設計し、視聴者を映像に引き込んでから、徐々にサスティナビリティの核心へ導く構成を選択した。長尺の広告的ドキュメンタリー形式を採り、語り・対談・音楽をリズム軸に据えている。現地取材を通じて物語の軸を設計し、村の人々の営みそのものを構造の骨格にした。思想を正面から掲げない。あくまで生活の延長線上に置く。その順序がロジックだった。

③ INTEGRATION | 技術・実装と統合

現地取材を重ね、物語の軸を現場から拾い直している。早朝3時の山岳撮影から街の生活風景まで、過酷な自然環境とコミュニティの内部を横断的に記録している 。冬山や街のシーンでは明るく開放的なトーンを維持しつつ、バックカントリーの場面では硬派な表現へと切り替えることで、映像に質感のコントラストをつけた 。雪山という特殊環境において、自身もプレイヤーとして出演者と同じフィールドに立ち、現場の偶発性を即興的に取り込むことで、演技ではない「セッションの熱量」を画面に定着させた 。

④ VALUE | 変化・価値の結実

「最初は軽快でポップ、だが終盤にはじわじわと感動が残る」という評価を得た。ブランドのメッセージを正面から主張せず、地域コミュニティの文脈に乗せて届けるアプローチは、既視感のある企業メッセージとの差異を生み、ブランドと生活者の距離を縮める接点として機能した。

巨大ブランドの未来像を、山村の朝に重ねる。思想を抽象のまま掲げるのではなく、生活のスケールに落とす。Premiseを設計し、Structureで成立させ、Craftで支える。広告とドキュメンタリーの境界を横断するディレクションになった。

公式Webサイト・YouTubeにて公開。再生回数26万回。

Start from the Premise.

企画書が固まっていなくても構いません。
構想段階の壁打ちから、演出、撮影、技術実装まで、
プロジェクトの状態に合わせて柔軟に対応します。
Night sky filled with countless stars and the Milky Way galaxy visible above a dark silhouette of trees.
Young woman in a light dress looking up against a clear blue sky.
Silhouettes of two people on a rocky hill during a colorful sunset with a starry sky.
Hand reaching towards bright sunlight with blurred green foliage in the background.

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