


初年度で定めた「甘くしない」トーンを引き継ぎつつ、秋冬の素材という新しい変数が加わった。ファーやウール、ダンボールニット。物理的に厚みのある素材は、撮り方を間違えると重たく見える。Maglieの服はシルエットの精度で「軽やかな品位」を実現しているのに、画面がそれを殺してはいけない。素材の厚みを正確に伝えながら、重さを感じさせない。その両立が2年目の前提だった。

冷暖の光を意図的に使い分けた。ウールやファーなど暖かみのある素材には、あえてクールな光を当てて甘さを抑制し、構造としての強度を引き出す。逆にシャープな仕立てのアイテムには自然光の柔らかさを重ねて、冷たくなりすぎない着地点を探った。素材ごとに「光の温度」を変えることで、大人の構成と柔らかさを同居させている。


素材の重量感を視覚的にコントロールするため、ライティングの硬さと距離を各カットで調整。ファーやウールが持つテクスチャを潰さずに、画面全体の軽やかさを維持するバランスを追い込んだ。グレーディングでは初年度の基準トーンとの連続性を保ちつつ、春夏秋冬の色温度に適応した温度調整を施している。

Web・チラシ・店頭カタログ・SNSにて展開。初年度で確立したトーンの上に「素材の温度」という層を重ね、ブランドのビジュアル言語を更新した。継続撮影の2年目として、ブランドチームとの共通言語がさらに深まり、撮影現場の判断速度が上がっている。
























