


産業現場の映像は、作業の説明に寄りやすい。だがブランド映像として成立させるには、機械を「作業機械」ではなく「象徴」として立ち上げる必要がある。金属リサイクルという社会的テーマを背景に、力強さと信頼性を映像言語へ変換することが前提条件となった。

現場をひとつのステージと捉え、オペレーターとの連携によって機械の動きを"演出"として成立させた。即興性を排除するのではなく、偶発性を活かしながら見せる瞬間を固定する演出設計を採用。多様な機体を同一アングルで連続提示する「オンパレード構成」を導入することで、個体差を並べながらもシリーズとしてのリズムと統一感を生み出した。企画の核を「暴力的なまでの機能美」に置き、荒々しさと品格が同居するルックを基準とすることで、ブランドの力強さを再定義している。


大型機械のスケール感を的確に捉えるため、地上・高所・遠距離の複数ポジションを組み合わせたフレーミングを採用。音楽と同期する緻密なカット編集で「機械そのものが音楽を奏でている」ような構成に仕上げている。グレーディングではマッドマックスを意識し、金属の質感を艶やかかつ荒々しく見せるトーンを構築した。冷たい鉄の表情と火花の熱が同居するルック。

産業映像を引き上げる。
荒々しさと美しさを同居させ、現場のリアルを信頼へ接続する。シリーズとして積み上がる設計を意識した案件だった。
機械の訴求は作業説明に留まらず、ブランドの存在感として可視化された。論理的なルック設計によってコーポレートカラーのオレンジを構造的に印象つけた。
産業映像に、美意識とブランドの文脈を持ち込む。その可能性を、このシリーズは体現している。
日立建機とは除雪・造園・農業・ユーザーボイスなど複数シリーズを3年以上にわたり継続制作。
























