


震災によって失われた「ふるさと」を、どのように語り直せるか。単なる復興の記録ではなく、人と人とのつながりを"家族"という比喩で再構成する試みだった。女川町の高校生たちが自らの言葉で世界へ発信するプロセス全体を、文化的・教育的意義を持つ作品として設計した。

「復興の物語」ではなく、「関係の再構成」を軸に据えた。"Onagawa Family"というコンセプトのもと、町を失った人々が持ち続けていた「つながりの構造」そのものを主題にしている。学生たちとワークショップを重ね、彼ら自身の言葉からコンセプトを抽出。外部の文脈で意味づけるのではなく、当事者の声が映像の骨格になる設計を選択した。振付映像「さんまDEサンバ」も、情緒の演出ではなく、身体の動きを通じて「生きている関係」を可視化するための構成として組み込んでいる。


企画・コンセプト設計・演出・撮影・編集・アートディレクションのすべてを統括。ドキュメンタリーとしてのリアリティと、アート作品としての構成力を同時に求められるプロジェクトにおいて、学生たちの言葉と表情を損なわず、しかし構造的な物語として成立させる演出を施した。

OECDおよび文部科学省が共同主催した国際復興教育プロジェクト「The Rebirth of Tohoku in PARIS」にて上映・展示。エッフェル塔のふもと、シャン・ド・マルス公園での発表は15万人規模の来場者を記録し、"Onagawa Family"は東北の新しい象徴として世界に紹介された。
























