

大型物流施設の外壁に設置された巨大LEDビジョンに対し、広告性を排し、周囲の景観に寄り添う"環境映像"として機能する作品が求められた。循環・記憶・形の変化を内包する「水」を主題に据え、都市の中に静かに存在し続ける時間を生み出すことを目指した。

水循環の科学的記述、文化的メタファー、詩的言語の3軸からコンセプトを構築。液体・霧・雲・氷など水の相変化を抽象的な動きとして可視化した。過度な視覚刺激を排し、視界の端でも成立する「継続した動き」を重視している。


水の粘性・粒子挙動・反射の"記憶性"をシミュレーションと合成で再構成。建築外装との光反射を考慮し、夜間・夕刻・曇天など複数の光環境でテストを実施した。巨大スクリーン特有の発光特性に合わせて階調と速度感を微調整し、常時ループ運用のための継ぎ目のないサイクル設計を行っている。

Goodmanが運営する物流施設の巨大外装モニターにて、現在も継続上映中。広告映像ではなく、建築と都市の境界に置かれた「環境の一部としての映像」として機能し続けている。




















